neichan’s blog

ネイマといいます。日本人です。

11月に読んだオススメ本

 

どーも、ネイマです。

 

11月はかなり本を読む時間があったので、ちょっと今回は主旨を変えて、オススメ本を紹介したいと思います!3回くらいに分けて笑

 

たぶん、20冊近く読んだ。

 

 

軽くネタバレも含まれているから、

これからその本を読む人は見ない方がいいかも

 

・沈黙のパレード

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大人気ガリレオシリーズの最新作です。

東野圭吾らしいわかりやすく書かれたもので、登場人物の視点ではあるが、少し俯瞰で見ているような感じはドラマを見ている雰囲気になるのが特徴ですね。

 

 

 ・あらすじ

東京都菊野市の食堂『なみきや』を営む並木家で長女佐織が失踪してから3年、静岡の民家で火事が起き、2人の遺体が発見された。DNA鑑定により1人はその家の住民で、もう1人は3年前に失踪した、並木佐織だった。

 

その容疑者として、遺体となった住民の息子である蓮沼寛一という人物が逮捕されたが、証拠不十分として釈放された。

 

蓮沼は23年前にも容疑者として逮捕されたが釈放された。警視庁捜査一課で係長になった草薙は、23年前の優奈ちゃん事件当時担当刑事であったが、結果的に蓮沼を裁くことが出来ず、闘志を燃やしていた。

 

菊野市に研究所があった物理学者、湯川学は事件をきっかけに『なみきや』に通うこととなり、常連客と親交を深めていった。

 

常連客の中には蓮沼に対して殺意を抱く人間も多かった。

佐織が通う音楽学校を経営している新倉直紀とその妻留美

失踪直前まで佐織と付き合っていた高垣智也。

『なみきや』の亭主、祐太郎の小学校からの友人で、食品加工業者の社長を務める戸倉修作。

 

そんなあるとき、思わぬ訃報が届く。

 

 

蓮沼が死んだ。

 

 

蓮沼は釈放されてから、菊野市に住む友人の増村栄治の事務所の一部屋で暮らしていた。

 

 

これは事件なのか、事故なのか…

そして、23年前の事件と何か関係があるのか…

 

 

 

 

 

ざっとこんな感じです。何も見ないで書いたのでちょいちょい間違っているのかもしれないです。

 

この本で学んだことって特にないんですよね笑

強いて言うなら、警察の情勢や考え方、逮捕までの段階などが勉強になりましたね。

 

個人的に凄くおもしろくて、映画感覚で読むととても読みやすいと思います。

 

 

 

 

 

 

・神さまを待っている

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この作品は前にも紹介しましたね。

この作品をきっかけにいま僕は、『身体を売る女性』について多くの作品を読み、研究してます。

 

・内容

 大学まで進学し、派遣社員として雇われていた主人公アイは、あるとき派遣会社に契約を切られてしまう。

 

 そこから改めて就職活動をするが、自分のプライドが邪魔してなかなか定職につけないでいる。その間、日払いのバイトをして食いつないでいた。

 

 母親は他界していて、父親はアイが中学生のころに再婚した女性と連れ子と幸せな生活をしていて、アイの存在をないように扱っていた。

 

 アイは徐々に追い込まれて、アパートをでることになり、漫画喫茶での生活が始まった。

 

 そこで同年代の女性と出会い、出会い喫茶という場所で働き始める。

 

 出会い喫茶とは、女性側はある空間に座って、スマホをいじったり、飲食をしながら外から見ている男性から指名が入るのを待っているという場所であり、

指名が入ると、部屋を出て、お茶をしたり、カラオケに行ったら、さらにワリキリと呼ばれる風俗的なことまでする。

 

 日払いのバイトだと1日肉体労働をして1万円程である。

しかし、出会い喫茶は店から7〜8000円、お客からチップをいただき、だいたい安くても1万5000円程いただける。

 

 身体を売る女性の実態を心情を交えて書いた作品である。

 

 

長くなったが、このような作品である。

この作品で一番伝えたいことは

貧困とはお金がないとかではない。

頼る人がいないことだ。

 

 

これは前回僕が書いた、貯信社会の内容です。

 

 

 

そして、僕が最近目をつけているテーマが

 

生活のレベルを下げることは難しいことであるが不可能ではない。

しかし、お金の価値を戻すことはそれよりもっと難しい。

 

 

これは言っていることが難しいと思います。

生活の質を下げることって難しいけど不可能では無いと思うんですよ。

 

毎朝食べているソーセージをそれより安いソーセージにすることってたぶん可能だと思うんですよね。

 

しかし、お金の価値を戻すことはかなり難しい。

 

例えば、子供の頃に母親から200円もらったらものすごく嬉しかったと思うんですよ。

でも、大人になった今、200円もらってもあの頃のように喜べない。

つまり、価値観が変わっているんです。

 

この価値観のズレは縦のズレです。

よく、カップルが別れる時に、価値観のズレって言いますよね?

あの価値観のズレは横のズレです。

 

 

話を戻すと、このお金に対する価値観の違いが風俗店で働く女性が減らない理由です。

 

 

具体的に言うと、風俗で働いていて、知らないおじさんと性交渉をして、90分で2万円もらいました。

このとき、この人の中には2万円=90分と言う感覚に陥ります。

 

 

実際、日払いの仕事をしたら10時間で1万円程です。

 

 

この場合、この女性は風俗をを辞めて、日雇いのバイトをするでしょうか?

 

 

まず、辞めないでしょうね、

 

 

じゃあ、さらに正社員で働いて、月20万円もらえるとします。

毎日8時間の労働をして20万円をいただけます。

 

この場合は、この女性は正社員で働くことを選ぶと思いますか?

 

人にもよるので一概には言えませんが、ほとんどの場合辞めません。

 

だって、この女性はうまくいけば1日4万円だって、6万円だってもらえます。1週間で20万円稼ぐことも可能でしょう。

 

 

このようなサイクルにはまってしまった女性は風俗で働くことを辞めることが出来ません。

 

 

多分。多くの人はこう思います。

じゃあ、金貯めて辞めればいいじゃん!

 

僕もはじめ、そう思ってました。

 

ただ、はじめに言った通り、生活のレベルを下げることはかなり難しいことです。

 

おもしろいもんで、大抵の人間ってお金があると生活レベルをあげる生き物なんですよ。

 

例えば、大学生でバイトを多くしている人がいると思います。月10万円も稼いでいるにもかかわらず、一向にお金が貯まっていかないっていう経験をしたことがあると思います。

 

これって、無意識的に生活のレベルを上げているからこそ起こりうることなんですよ。

 

普段なら買わないような、お菓子を買ったり、料理をするより外食が増え、

同じようなものを持っているにもかかわらず買ってしまう服など、お金が無ければ欲しいとは思わないものまで買ってしまう。

 

そして使った後に少し後悔するけど、

『来月もこのくらい稼げばいいや!』って考えます。

 

その結果、また10万円稼ぐために働きます。

 

これを身体を売る女性で例えると

1)働く場所がなくお金が必要だから風俗で働く

2)不特定多数の男性と性交渉を行う

3)多額のお金が手に入る

4)生活の質が上がる

5)お金がなくなり、また働く

となります。

 

この負のスパイラルから抜け出すのはかなり難しいです。

 

 

政府はこのような身体を売る女性を減らすために呼びかけを行っています。

藤田ニコルさんが呼びかけているポスターなどを見たことがある人もいると思います。

 

ただこれって根本的な解決にはならないですよね?

 

だって、女の子達のほとんどは働く場所がなくて、お金がなくなったから身体を売る

そして、お金の価値が狂ってくる

 

だから巻き込まれないように!とか言っても何の解決にもならないんですよ。自ら望んで働いているわけだから。

 

こんなこと言って僕も具体的な解決策って考えつかないんですよね。

 

お金の価値が狂う前に、十分生活できるようにしなければならないのは確かです。

 

ベーシックインカムが実現したら解決しそうな気もしますけど、これからこの問題についてもっと研究していきます。

 

 

 

 

長くなりました、次はこの続きで『さよなら田中さん』『モルヒネ』という作品について書いていきます。

 

 

 

 

んじゃあ👋