参加するだけで人生が変わるTEDxSapporo
どーも、ネイマです。
ずいぶん投稿が遅れてしまいました。
前回の続きをやっていきます。
前回は、2人の女子高生について書いてきました。
今回はもうお二方について書いていきます。
新田のんのさん
新田さんは北海道札幌市出身で、クロスカントリースキー・バイアスロン選手として活躍されている方です。
新田さんは登壇されるとまずこのように言いました。
「たぶんみなさん、私が車椅子に乗っている姿を見て、弱そうだな、大変じゃないのかな?って思ったと思います。」と言われました。
不覚にも僕はそのような感情を抱いてしまっていました。
それが一種の偏見であり、よくない考えであることは分かっていました。
だけど、無意識的にそのような感情を抱いてしまっていました。新田さんはそのような感情を
意識のバリアと呼んでいます。
そして、意識のバリアを取り払うコツは、
相手に自分の意見をしっかり伝えること。
それから、相手にありがとうと伝えることであるということです。
車椅子に乗っている新田にとって、相手が好意をもってやってくれる行為であっても、断ってしまうことがある。それが
・絶対困ること
・自分でできること
である。
だからこそこれらを理解してほしいと話しておりました。
絶対にこまることは、何も言わずに後ろから急に車椅子を押すことだそうです。
そうしてしまうと、車椅子とタイヤの間に指が挟まってしまうそうです。
そして自分でできることは、仕事から家に帰る道で大きな荷物を持っているのですが、それを手伝いますか?と言われるときです。
それは相手が好意を持って接してくれてはいるが、それをやってしまうとこの先自分1人のときにそれが出来なくなってしまう。
そのため断ってしまうことがある。
しかし新田さんはどのような場合でもまず、
"ありがとう"という言葉を伝えてから断ることで意識のバリアというものを取り除いているとお話しされていました。
僕はこのようなことって結構あるのではないかと思っています。
例えば、目の見えない人が困ることは、手を掴まれて行かれることだそうです。
その場合の最適な対応は、相手の肩に手を置いて歩くことだそうです。
自分が良かれと思っている行為が、相手にとっては困る行為の場合であることを再認識させられました。
出合祐太さん
お話しする時間が無くて、写真を撮れませんでした。
出合さんは、野球人材育成家として、一般社団法人北海道ベースボールアカデミー代表の方です。
2008年からアフリカのブルキナファソという国へ赴任して、野球というものを普及させる活動を始めました。
ブルキナファソという国は、人口約2000万人
人口の約80%の人々が農業に従事している後進国です。
もちろん、子供たちが野球というスポーツは知りません。そこで出合さんは、子供が集まっている場所に行って、野球というスポーツを体験させました。
しかし、その後その親達からの苦情が多く寄せられました。
「野球をするメリットがどこにあるんですか?そんな時間があるなら家の仕事を手伝ってもらいたいんです。」
ブルキナファソは最貧国であり、子供も家の仕事を手伝うのは当たり前でした。
そして出合さんは、親の意見に納得してしまい答えを見出せずにいました。
すると、以前野球をやった一人であるアミールという少年が家に来て、「野球をやりたい」と言ってきました。
その後出合さんは毎日のようにアミールとキャッチボールをしていきました。
そして出合さんはアミールにこんなことを言いました。
「アミールは家の手伝いをしないで野球をやっていていいの??」
するとアミールは、
「関係ないよ!僕は野球がやりたいからやっているんだ。」
その一言が出合さんを闇の中から救ってくれたそうです。
そしてその後、アミールは12人の友達を誘い、ここで初めてチームを作ることが出来ました。
そうしてやっていくうちに、アミールがこんなことを言いました。
「どうやったら速い球が投げられるの?」
そして、出合さんは投球フォームを教えると
「なんで?どうしてその投げ方だと速い球が投げられるの?」と言われました。
このとき初めて物事の根拠というものを考えたそうです。
私は、日本の教育自体が悪いものであると思っていて、例えば数学で考えると、
日本では、 1+2=○という問題だが、
海外では、 ○+○=4という問題である。
日本の教育では、答えが一つであるものが多く、そのため、根拠を考えずに、
こういうものだからと考えてしまう癖がある。
そんなことがありながら、出合さんは根拠を元に選手に説明をし、練習に励んでいきました。
ただ、何をやれば良いかわからなくなりました。
そして、出合さんは未来から逆算して今やるべきことを考えたのです。
まず、野球をやって目指す目標として、プロ野球を置きました。
そして、プロ野球選手なったとして、なにがプロ野球選手として評価されたのかを考え、
その評価されるものが、どのような過程から生まれたのか。
そして、その過程では、どのような環境が大事かどうか
例えば、自分がプロ野球選手になった。
それは他の選手より球が速くて、コントロールが良かったからだ。
それは、毎日投げ込みをして、ベンチプレスが100kgまで持てるように筋トレをしたからだ。
そして、そこにはベンチプレスがあるような環境が必要で、毎日投げ込みができる環境が必要だった。
これらをやるためにいま自分が何をすれば良いか。というものが見えてくるという考え方でありました。
そしてこのような取り組みを続けてきた結果、
2015年にブルキナファソ初となるプロ野球選手が誕生しました!!
野球というものがブルキナファソに普及してからたった数年で世界で活躍するプロ野球選手が誕生したのは、出合さんをはじめ、選手一人一人が自分たちが考えながら野球をやった結果だと思います。
そしてこのような取り組みが評価されて、
出合さんは2018年に国の代表監督となりました。
日本でいうところの稲葉篤紀さんですね。
そして、出合さんは最後にこのようなことをお話しされていました。
NOをYESへ!!
希望を持って、ゴールは一歩進めばきっと何か拓けてくる!!
いかがだったでしょうか?
とても長くなってしまったのですが、とても興味深い話だったと思います。
TEDxというイベントは自分たちの考えを改め、新たな考え方を吸収するいい機会だと思います。
そのカンファレンスの後に行われた、レセプションパーティーでは、多くの出合いがありました。
静岡から来られている学生がいたり、ゲームの開発をやるため大学を辞めてまで夢を追いかけている人がいたり、グラレコと呼ばれる相手の話を聞きながらまとめることをやっている方など多くの出合いがありました。
そしてこのような出合いは、より自分の存在を意識する場面でもあり、考えた方がより豊かになるとてもいい機会でした。
また、このようなイベントがあったら是非参加してみたいと思います。
んじゃあ👋
*木村あゆみさんのグラレコ